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七つの習慣日記250

 七つの習慣…知性…八日目の蝉(角田 光代)後編

 早速、昨日の続きです。昨日のあらすじは…不倫相手の男とその妻の間に産れた赤ん坊を誘拐した希和子は、あちこち転々として逃げていたが、ついに警察に捕まる。

 …その15年後、2005年、大学2年になった薫、本名、秋山恵理菜は居酒屋でバイトをしていた。12時になり外に出ると、見知らぬ女が立っていた『ねえ、リカちゃんでしょ、私のこと覚えてない?マロンだよ。エンジェルホームで一緒だったじゃない』。

 マロンこと、安藤千草は恵理菜が希和子とエンジェルホームにいた頃11歳で、リカこと、恵理菜の世話をよくしてやっていたのだった。

 千草は自分のいたエンジェルホームがどういうものだったのか調べているという。『女性限定の集団生活。元メンバーが語るその真実』という本を取り出し、恵理菜に見せ、話を聞きたいと言いだした。

 恵理菜は思い出す…あれから、どこかのホテルにいて…見知らぬおじさんとおばさんと女の子が会いに来た。おばさんは泣き、おじさんは困ったような顔をしており、女の子は後ろに隠れていた。父と母と一つ違いの妹だった。

 なかなか家族という実感は湧かなかった。早くあの人(希和子)の元に戻りたかった。

 あの事件の詳細が明らかになり、ある記事では、被害者である父と母が加害者であるかのように書いていた。希和子をたぶらかし、子どもをおろさせ、二股を続けていたどうしようもない男と、希和子に嫌がらせを続けていた悪魔のような妻…噂から逃げるため、一家は何度か引っ越しを余儀なくされた。父は毎日酒を飲み続け、母は夜毎に遊びに出かけていた。

 恵理菜はそんな家庭の中、一人暮らしをすることを目指して勉強し、大学に合格した。胸のすく思いだった。

 そして今、あの人と同じように、家庭を持ち子供もいる岸田と不倫をしていた。家庭をめちゃくちゃにしたあの人のような行動に自分もでるんじゃないか。その考えに恐怖を覚えていた。

 ある時、恵理菜は妊娠していることを知った。岸田に仮定の話として切り出したが、やはり、今はまだ…という返事だった。即座に岸田に別れを告げた恵理菜は、同時に産むことを決意した。

 だいぶ千草と仲良くなり、相談も持ちかけるようになっていた恵理菜は、千草と一緒に取材旅行と称して、名古屋に、まだあるエンジェルホームと幼い頃を過ごした小豆島を訪れることにする。

 エンジェルホームは現在では、自然食の販売やヨガ教室、アロマセラピーなどを行っており、財産の寄付などは廃止され、施設入居者は保証金を払うシステムになっていた。昔の人に会うこともなく二人は小豆島に向かった。

 二人連れの若い女が入ってきたとき、希和子はちらりと彼女たちを見た。一人はどうやら妊婦らしい。希和子は目をそらし、前方に広がる海を眺める。

 希和子は懲役12年の刑を満了し、出所していた。いくあてもなく駅前の食堂に入りラーメンを食べた。美味しいと、自然に湧きあがってきた感想に愕然とした。

 もはや人生は自分のものだとは思えなかった。ある日気がつけば犯罪者として全国に知れ渡っていた。薫ももういない。外の世界に出されたからといって、どこに向かえばいいのか、まったくわからなかった。

 それなのに、みすぼらしい食堂でだされたラーメンが美味しいと、まだ自分は思うのだ。まだ生きていけるかもしれない。いや、まだ生きるしかないんだろう。

 希和子は、どうしても小豆島が忘れられず岡山港のフェリー乗り場に行ったが、どうしても乗りこむことができなかった。希和子は岡山にとどまり、安いアパートを借りて、清掃の職を得ていた。時々、フェリー乗り場に来て、フェリーが出て行くのを見送るのが日課になった。

 希和子は歩きながら、両手を空にかざしてみる。大それたことをしでかし、人の善意を踏みにじり、逃げて逃げて、それでもまだ何か残っている気がする。

 希和子は両手を開いて青空をつかみとる。そして歩きだす。歩きながら振り返り遠ざかるフェリーを見つめる。さっき乗りこんでいった見知らぬ妊婦とその姉が、窓に額をつけて海を眺めている姿が思い浮かんだ。いつか自分も海を渡ることができるだろうか。

 …今日も長くなってしまいました。それでは、また~

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comment

Secret

こんばんは!

これは、続くの?続かないの?終わりなの?
てんてんまるどんさん、どっちでしょう(@_@)

希和子は、可哀想な人ですね。
きっと、一人で育てる気も無かったばかりか、
男性に頼って生きて行くつもりだったのだと、推測します。

最近、若い人達の離婚する確率が多い事に驚きます。
しかも、結婚して1年未満だったりするんですね~。
自分を棚に上げて、相手のことが許せなかったりするのでしょうか???
(実際、親戚で2名程出戻っております(^_^;))

そー考えると、歳を重ねてから結婚するのも、
悪くないな~と思います。実際、33歳で結婚したkyomoです。
かなり性格が丸くなってからの結婚なので、相手を許せる範囲が広いんです。
もっと歳を重ねてから結婚しても良かった気がしますね~(o^-')b

そして、旦那に、もし仕事が出来ない何かが起こっても、
「kyomoが食わせてやろうじゃないの!」と、偉そうに思ってます(^_^;)

kyomoさん いらっしゃい!

コメント ありがとうございます!
これはですね、これで終わりです。
ちょっとさびしい終わり方でしたかね~。
僕としては、まだまだ希望があるぞ~という感じで
書いたというか、抜粋したんですけどね~
 きょモさん、33歳なんですか~若いですね~
当然20代だと思ってましたが…やっぱり
スポーツやられているし、気持ちも前向きですもんね~
若くなっちゃうんでしょうね~。
だけど、えらいですね~。ご主人を養ってやろうとは。
いつもお二人の仲が良いのには感心しますが、お互いの
気持の根底に、信頼感があるんですね。
理想的なご夫婦ですね。僕も目標にしてがんばりますよ~。
はは。
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てんてんまるどん

Author:てんてんまるどん
しがないサラリーマンです。起業のきっかけに、ブログを開設しました。人生指南書として世界的ベストセラーの『七つの習慣』をテーマにしました。日々の生活においての実践の様子、関連する本なども紹介していきます。感想を交換し合いながらコミュニケーションの輪を広げたいと思っています。

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