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七つの習慣日記244

 七つの習慣…知性…光の箱(道尾 秀介)後編

 昨日の続きです。ネタばれにご注意くださいね~。

 昨日までのあらすじは…圭介は卒業後14年になる高校の同窓会に出席しようとしていた。当時、圭介は弥生と付き合っていたが、同様に仲良くしていた夏美が突然転校した。1002141_convert_20100214214302.jpg

 夏美は誰かに廃工場に連れていかれ、裸の写真を撮られたのだった。友人の富沢からこのことを聞いた圭介は噂を心配したが、広まることはなく、真相も不明のまま、1ヵ月が経った。

 ある日、圭介のアパートを訪問した弥生が忘れたカメラのフィルムを何気なく現像した圭介は、夏美がロープで縛られている写真が入っていることを発見した。弥生にそれを渡し、別れを告げた圭介だったが、14後の今になっても、弥生のことが忘れられず、同窓会出席の前にあることに思いいたり愕然とした。

              ……………………………………………

 弥生は中学校に入った時、圭介がいじめられているのを見てから、圭介のことが気になるようになっていった。ある時、圭介に声をかけて一緒に絵本を作るようになる。嫌なことを忘れられる楽しい時間だった。

 高校に入ると新しい趣味と親友ができた。カメラと夏美だった。夏美の明るさが弥生は好きだった。家に遊びに来たことも何度かあった。

 夏美が圭介と親しくなったのはいつ頃からだろうか、夏美が圭介の呼び方を変えていることを知ってから、弥生の胸に黒いものが生まれた。人前で話す時は名字で呼び、二人の時は圭介君と呼んでいたのだった。

 あの事件があったのは高校2年の冬だった。圭介とデートをした帰路、夏美を見かけたような気がしたが声をかけるのはためらわれた。立ち止まっていると男が歩いてきた。闇の中でぼんやりと見える姿に、弥生ははっとした。1002142_convert_20100214214325.jpg

 家に帰ると母が編み物をしていた。現実逃避のための手段だった。母から夏美が訪ねてきたこと、そして父が出かけたことを聞いた弥生は、ショルダーバッグを持ったまま駈け出した。

 通りを急ぐ弥生の頭に、子供の頃からの忌まわしい思い出が巡っていた。小学校1年の時から、父に裸の写真を撮られるようになっていた。母への暴力も絶え間がなかった。

 父は40前にして糖尿を患い、機能不全に陥っていた。母は何をされても無抵抗だった。

 初めて弥生が父に抵抗したのは中学生の時だった。父がカメラを持って部屋に入ってきたとき言った。もう、自分はあなたに身体を見せない。母のことも殴らせない。それができないのなら、自分の命を断つと。

 その日から、写真を撮られることも、母が殴られることもなくなった。が、父は以前よりさらに深い深い暗闇の穴のような目をするようになっていた。母の目から逃避の膜が剥がれ落ちることもなかった。

 街を夢中で駆けまわっていた弥生は、叫び声のようなものを聞いた。廃工場の中から聞えてきたようだった。夏美…と呼びかけても返事はなく、暗闇のなか嗚咽だけが聞えてきた。カメラを持ってきていたことに気づいた弥生はフラッシュを焚いた。

 やはり夏美だった。裸でロープに縛られていた。何度かフラッシュを焚きながらロープをほどいた。泣きながら父親のことなどを話した弥生だったが、夏美は警察には届けないと言いながらも、弥生とは2度と会いたくないと言って去っていった。

 圭介に写真を見られてしまった時、弥生は自分の中学時代までの恥を打ち明けられなかった。フィルムを抜いておかなかったことが悔やまれた。父にはなにも起きなかった。そして8年後に死んだ。

                 ………………………………

 圭介は同窓会の前に弥生の家を訪ねた。そしてあの写真は弥生が夏美を助けるために撮ったのではないか、そして夏美にあんなことをしたのは誰なのかと聞いてきた。

 弥生は全てを話した。二人とも泣いた。そして、数ヵ月後、二人は結婚した。その後、夏美も高校時代の同級生と幸せな結婚をしたことがわかり、弥生のわだかまりも消えた。

 …というような話でした。メインのストーリー以外にも、素晴らしい絵本の話も載っています。短編にしてはなかなか読みごたえのある作品でした。いかがでしたでしょうか。それでは、また~

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comment

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No title

こんにちは!
前編に引き続き流し読ませてもらいましたが
んんっ!?
なんか知ってるぞ、この話。
って思ってたら読んだことありました^^
『StorySeller』に収録されてたやつッスね。
読んでしまったら忘れる性質なので
ふ・と昔の友人に会った感覚になりました。

No title

父親・・・許せない!
私だったら 真実を知ったときに
親を刺すか自分が死ぬか しちゃいそうです
死んでくれて よかったです(笑)
ドラマ「高校教師」を思い出しました

Mr.サンデーさん いらっしゃい!

コメント ありがとうございます!
そうですね、これ短編集で見つけました。
短編集だと、手軽に新しく好みの作家を発見できたり
するので、時々読みますが、なかなかこれと言った
掘り出し物はないですね。Mr.サンデーさんも
まだあまり知られてなくて、面白い作家ご存じでしたら
紹介して下さいね~。僕もホント、読んだらすぐ忘れます。
はは。

MAYさん いらっしゃい!

コメント ありがとうございます!
こんな、父親、実際いるとは思えないですけどね~
でも、子供を殺したりする親もいるわけだから、
あり得ますね。もう、狂ってるとしか言いようが
ないですね。人間じゃないですよね。
なんか、鬱陶しい話で、失礼しました~。
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てんてんまるどん

Author:てんてんまるどん
しがないサラリーマンです。起業のきっかけに、ブログを開設しました。人生指南書として世界的ベストセラーの『七つの習慣』をテーマにしました。日々の生活においての実践の様子、関連する本なども紹介していきます。感想を交換し合いながらコミュニケーションの輪を広げたいと思っています。

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