スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
世界的ベストセラーの人生指南書『七つの習慣』について、及び実践記録です。
七つの習慣…知性…泥棒はカモである(ドナルド・E・ウェストレイク)前編
寒い日が続いておりますが…。まあ今が1年で一番寒い季節のようなので、これを乗り切ればという気はしますが。こういう季節に思うのは、なんとか早めに引退して常夏の島に行ってのんびり、気楽に、楽しく過ごしたいな~ということで…
とはいえ、まあ、うまくやってそこそこお金が貯まって、常夏の島に行ったところで、結局楽しく過ごせるかどうかは気分しだいであり、気候は関係なかった、なんて思い知ることになりそうではありますが。
今日は先日の『悪党どもが多すぎる』でも主人公を務めた陽気な泥棒、ドートマンダー、別名ディダムズの話です。ストーリーは…
…俺はあるホテルの古銭の取引会場にいた。客の多くが裕福なアラブ人であるためか、貴重そうなコインが、さして厳重でもない警備の中、展示されていた。
1時間も会場を回っているうちに、俺のポケットはじゃらじゃら、古銭でいっぱいになりつつあった。たまたま、ひげもじゃの取引業者の一人が、俺がポケットに古銭を入れようとしているところを目にしなかったら、楽勝で表から堂々と出て行けたのだが。
今や追われる身となった俺は、ホテルの中を駆け回り、必死で逃げ場を探していた。なんとかリネンでいっぱいの部屋を見つけ、窓が上げ下げ式であることを発見した。窓から下をのぞくとほぼ3階くらいの高さだった。
たしか、こういう場合、映画ではシーツを引きちぎり、つなぎ合せてロープにして降りるはずだ。俺は何とかシーツでロープを作り、端をリネンの棚の腕木に結び付けて、シーツでてきたロープを持って窓から外に出た。
外は暗闇でパニックになりそうになりながらも、シーツも俺の両手も両足もなんとか持ちこたえ、地上に降り立つことができた。表通りに出るわけにもいかず、再び逃げ場を探していた俺は、隣のビルから暖かい光が漏れているのを発見した。
中は多くの本で囲まれた図書館のような部屋で、人気もないので入ってみて一息ついていると、次の間に通じるドアも開いており、さらに入ってみると、そこにはテーブル、ソファーなどがあり、娯楽室のようになっていた。
さらに進もうとしたところに、白髪混じりの男が手にトランプとビールを持って入ってきた『おお、早いね。おそらくあんたはドンの代わりに来たんだろ』。俺『そうだ』。『おれはオットーだ、あんたは?』。『ええと、ディダムズだ。ウェールズの名前なんだ』。『へええ』。
さらに、男が4人…ハリー、ヘンリー、アル、ローレル…が入ってきて、俺はドンの代わりということで紹介された。こうなったらもうポーカーをやるしかなかった。おそらく今、外に出るよりは安全だろう。
一枚一ドルのチップを使う。まず全員が20ドルのチップを買う。俺はポケットから札束を出したが、その時に古銭が出て、床に落ちた。ローレルが拾って言った『ここでは使えないな』。みんながその古銭を見ていた。
俺『ちょっと旅にでていたもんでね』。ヘンリー『そうだろうな』。そしてポーカーが始まった。
確率のゲームに勝つ秘訣は、確立要素を消しさることだ。1枚を手の中に残したり、エースの角を軽く曲げて目印にしたりして、俺は順調に勝ち始めた。1時間程経った時、外から警官たちがどなっているのが聞えた。その時点で俺はなんと240ドル勝っていた。
…またまた長くなってしまいましたので、続きは明日にさせていただきます。それではまた明日~
comment